2018年度の活動をまとめた「ミドラボイヤーブック」。146ページの見ごたえのある内容Q1. 「ミドラボ」はどのようなプロジェクトですか? 2018年1月に東京工芸大学と公社で連携協定を締結、緑ヶ丘団地とその周辺地域の活性化に向けた活動を始めました。大学が持つテクノロジーやアートの専門性を生かし、団地での新しい暮らしを学生と一緒に提案していくのが目的です。 私たちがいる東京工芸大学は、工学部と芸術学部の2つに特化したユニークな大学です。工学部では、建築や都市空間の設計が専門の市原出先生、八尾廣先生、田村裕希先生、鍛佳代子先生、非常勤講師の水間寿明先生、また建設環境や設備の専門家として水谷国男先生、山本佳嗣先生など、建築学科の多くの先生が関わっています。メディア画像学科から参加いただいている森山剛先生には、ミドラボの紹介動画の作成もお願いしました。そして芸術学部からは、映像学科の百束朋浩先生、マンガ学科の細萱敦先生が加わるなど、学内の学部・学科を超えたコラボが実現しています。大学生協の岡山淳一郎専務もメンバーの1人です。その輪のなかで、両学部の学生がいろいろな活動に参加しています。 団地での恒例イベント「ミドラボオープンハウQ2. 大学にとって公社や地域と連携する意義はどのようなところにありますか? 私は建築学科の人間ですが、建築学ではこれまで新しい建物をつくることに主眼をおいた教育や研究がされてきました。しかし時代とともに、いまあるものをうまく生かして機能・性能や価値を高めていくリノベーションのようなものづくりのあり方が重要視されるようになってきています。それを実際の建物や住環境で考え、実践していくチャンスがここにはある。そうした取り組みはいろいろな大学で見られますが、このミドラボはたくさんの教員や学生が楽しみながら協働している。その点が特徴だと思います。それができているのは、いつも活動を丁寧にサポートしてくださる公社のみなさんのおかげでもあります。 ミドラボでは、団地で暮らす学生が自分の専門性を地域貢献に生かしていく「団地活性サポーター」という制度があります。そのトップバッターミドラボオープンハウス2019の様子。撮影は建築学科卒業生のカメラマン髙橋菜生さん(髙橋菜生写真事務所)ス」では、空き住戸をギャラリーにした作品・研究展示、集会場でのトークショー、日頃はさみしいプレイロットを地域や周辺のみなさんとにぎわいの場に変えるマルシェなどを開催しています。"もうひとつのキャンパス"が団地にできたら神奈川県住宅供給公社 創立70th記念企画「Life Field 〜皆様からの声〜」(2020.11.16掲載)より森田芳朗(東京工芸大学工学部 教授)
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