2020-12-15
全力を注ぐことができる、そう言い切れる仕事に巡り会える
賃貸事業部 平成8年入社
Q1:神奈川県住宅供給公社を就職先として選んだ理由を教えてください。
以前からなんとなく「公的な仕事」を志していたので地方公務員試験も受けましたが、幅広な行政サービスより公社の「住宅を通じた社会貢献」という住宅に特化した仕事に魅力を感じ公社に入社しました。勤続23年になりますが、これまで賃貸住宅の運営管理と団地再生をメインで担当してきました。
入社時に配属されたのがお客さまと直接接点を持つ運営管理課(当時:業務一課)でした。時には苦情や耳の痛い話を聞かねばならないこともありますが、そのような意見にこそ大切なメッセージがあると思いました。思い返せば無謀だったかもしれませんが、入社後すぐに各団地の自治会の皆さんと向き合い、関係を築く業務の担当を志願しました。
2011年に会社の支援を受け、社会人向けの大学院で2年間「公民連携」について学ぶ機会をいただきました。当時、公社不要論や民営化と騒がれていた時期でした。、平日夜間と土日の通学でしたが、相当な緊張感と使命感をもって必死に学んだことを思い出します。ここで学んだことや築いた人脈はかけがえのない貴重な財産です。当時の私を応援してくれた上司や同僚、家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
その後、若葉台団地(横浜市旭区)の再生事業を手掛けました。住民の方と本音で対話をし、新しい仕組みを企画するなど若葉台団地が活性化するよう奮闘しました。
「公社の“住宅を通じた社会貢献”という具体的な使命があるところに魅力を感じました。」
Q2:今までの業務の中で印象的だったことはどのようなことですか。
入社以来経験してきたことや大学院での学びをフル活用したと言えるのが、若葉台団地の団地再生事業でした。若葉台団地は、公社が開発した最大規模の団地で、約14,000人が居住し急速に少子高齢化が進行している分譲・賃貸複合団地です。、まちの主役である住民の方がどういうまちにしたいのか、、将来のあり方を丁寧にヒアリングしました。こだわったのは、まちが抱える課題を明らかにし、徹底的に共有したうえで未来を語り合うプロセスことです。2年くらいかけて取り組みました。若葉台団地の住民の方に「水上くんは、住民にとって耳が痛いことや逃げてきたことをみんなの前で話し、逃げずに向き合ってくれた。だから俺はあんたを信用しているし支援する」と言っていただいたのは、ずっと心に残っています。自分のやり方は間違っていなかったと自信にも繋がりました。
「お客様から信頼・感謝を得られたと実感できたときやりがいを感じます。」
Q3:70周年を迎えた神奈川県住宅供給公社職員としてどのような思いがありますか。
戦後の焼け野原が広がる時に公社が設立され、時代の要請で沢山の建物を造ってきました。その時に造らせいただいた建物が資産となり、コツコツと歴史を積み上げてきた先輩方のおかげで我々が今仕事をすることができているという思いは常に持っています。
公社物件は長く住まわれる方が多いので「住民」ではなく「住まい手のプロ」という視点で対話すると建設的な対話が出来ます。お住いの方々との揺るぎない信頼関係をどれだけ作れるかが、公社として引き続きやらなくてはいけない事だと思います。住宅を建てる部署に配属されたことはありませんが、住まい手のプロとの関わりの中で入社後早いうちから貸主・借主以上の関係性を築くことができたのは私の強みと言えるかもしれません。
約13,700戸の賃貸住宅を所有していますが、お住まいの方々が高齢化したり、建物が老朽化したりしている物件もあります。我々に求められている社会的役割は時代とともに変化します。その時々の社会的な役割を見失わないで新しいことを考え、住民の方から「いいね」と言ってもらえる会社、家族に対して誇れる会社であり続けたいと思います。
「親子みたいな関係です」と東本郷団地の自治会の下山会長と
Q4:公社への就職を考える方に一言お願いします。
精神論かもしれませんが、熱意と誠実さとパブリックマインドがあれば公社で働くフィールドは無限にあると思います。私自身、自慢できるスキルはとくにありませんが、23年間、期待役割と使命感を感じながら毎日楽しく仕事させてもらえているというのはそういうことかと。人との関係性という点で唯一無二の正解はないと思いますが、自分が何を思い、考え、大事にするかを社内外関係なく相手にしっかり伝えられることも大事ですね。上司に言われたから動くのではなく、どんな仕事でも「私はこう思う。なぜならば…」ということを言えるような職員になってくれたら嬉しいですね。公社には、間違っていたら教え、助けてくれ、良かったらそれを伸ばしてくれる上司や先輩、同僚、お客さまがいます。恐れずに自分の考えを持って表現できる雰囲気を、後輩のために私たちが作っていかないといけないとも思います。
「これからも公社の可能性を追求していきます」と意気込みを語った水上さん
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