2024-07-25
上司と部下へのインタビュー!「世代は違えど気持ちは同じ。横浜若葉台を盛り上げる熱い想い」

賃貸事業部 若葉台創生課。賃貸事業部は公社130名体制のうち70名ほどを占める大所帯。その中の若葉台創生課は3名と少人数の課です。今回は、その若葉台創生課に在席する1993年入社の仲戸川課長と2022年入社の髙橋さんに仕事のこと、お互いのことなどなど、お話を聞いてみました。
Q.若葉台創生課のお仕事を教えてください。
仲戸川:横浜市旭区に横浜若葉台という団地があります。公社の団地では最も大きく、開発面積約90ha、分譲住宅、賃貸住宅、高齢者住宅など、総戸数約6,300戸、約13,000人が暮らしています。昭和54年から入居開始しましたが、その後人口減少、少子高齢化が進行してきたため、まちの活性化が必要となってきました。若葉台創生課では当公社の資産である賃貸住宅や賃貸施設などの利活用を含め、多様多世代交流拠点の整備や多様な住宅のリノベーション等を提案し、若葉台にお住まいの方々と一体となって各種事業を進めています。
Q.横浜若葉台について教えてください。
仲戸川:横浜若葉台は、3つの山を切り開いた地形が特徴的で、自然豊かでありながら、団地内には分譲・賃貸住宅の他に学校、公園、福祉施設やショッピングセンターなど生活に必要な施設が揃っています。また、活発な地域活動が街の魅力の1つであり、住民によって立ち上げられたサークル活動は多種多様です。まち全体としては花火大会など季節ごとのイベントが行われ、イベントの際には地域外からも人が集まります。
仲戸川課長は社内外の研修・セミナーなどの講師としても活躍しています
社内技術系職員研修「若葉台の法規制とは」を開催しました。(2023-02-07)
持続可能な神奈川の住まい・まちづくりを考えるセミナーで「横浜若葉台」団地再生の取り組みを紹介しました(2024-03-12)
Q.横浜若葉台の印象は?
髙橋:大学の授業では都市計画の勉強をしていたので、横浜若葉台はインターネットで「団地再生」などのキーワードで検索し知っていました。実際に横浜若葉台を訪れたのは入社してからです。私の団地のイメージは4、5階建てのエレベーターがない団地を想像していたので、こんな大規模で高層の団地があるんだ~と驚きました。また緑も多く環境が良いなと感じました。
仲戸川:私は1993年に入社ですが、その頃はまだ若葉台団地での建設や販売を行っている時代でした。当時、横浜若葉台の介護付有料老人ホーム「トレクォーレ横浜若葉台」の設計を担当しました。
Q.髙橋さんは2022年入社で3年目ですが、現在は主にどのような仕事をしているのですか?
髙橋:令和5年度までは「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の補助金の事業に携わっていました。その時に「高齢者向け住宅」の設計を担当しましたが、横浜若葉台にお住まいの方の口コミや紹介などもあり全国から入居希望がありました。16戸あった住戸もおかげさまで全室入居していただいています。このように需要があることがわかったので、今後も引き続き、「高齢者向け住宅」を作っていきたいと思います。現在は、今まで作った高齢者向け住宅の間取りや仕様でよいのか、研究・検討をしています。
Q.「障がい者モデル住宅(車いす使用者向け賃貸住宅)」についても教えてください。これも、髙橋さんが設計を担当されたのですよね?
仲戸川:はい。「若葉台まちづくりセンター」にもお手伝いいただき、実際、図面を直したりしていました。頑張っていましたよ。
髙橋:仲戸川課長にもたくさん相談にのってもらいました。まだまだ、建築の知識が乏しいので、建築の基準とか制限とか教えてもらいながら業務を進めました。「車いす使用者向け賃貸住宅」は、当公社として初めての試みで、車いすを使用する方が安心してお住まいいただけるバリアフリー住宅として整備しました。
仲戸川:「車いす使用者向け賃貸住宅」の設計は、初めての試みだったので、もちろん私も勉強しましたよ(笑)
Q.「車いす使用者向け賃貸住宅」の設計で苦労した点や工夫した点など教えてください。
髙橋:基準や制限、住みやすさ・暮らしやすさとデザインの間で苦労だらけでした(笑)
工夫した点としては、車いすが移動しやすいスペースを確保するため、もともと3DKだった間取りを間仕切り壁の少ない1LDKに改修することで、各居室への行き来しやすさに配慮しています。また、以前は玄関の上がり框や敷居の段差がありましたが、玄関を入って室内に至るまでの段差をスロープや床の高さを変えることで解消しました。
設備としては、車いすのまま使用できるキッチンや洗面台を設置しており、キッチンの吊戸棚の昇降やレンジフードはリモコンで操作できるなど、機能性を考慮しています。
苦労した点としては、浴室をシャワー室化するかどうかの検討です。身体状況は人によって異なるので、浴室が欲しい、介助スペースが欲しい、などさまざまな意見をいただきました。そこで、シャワー室、浴室の2タイプつくることで入居者が選べるように工夫しました。
仲戸川:玄関は素敵ですよ。スロープなどの設備はもちろんですが、玄関入ってすぐに見える青いアクセントクロスが目を引きます。髙橋さんはそういったセンスも良いですね。
「高齢者向け住宅」でも、それぞれのプランで違ったアクセントクロスを提案してくれたのですが、私は正直全部屋一緒でいいのでは?と思っていましたが、髙橋さんの提案に私以外の方たちが賛同して実現しました。髙橋さんの熱意やセンスの良さが皆さんからの理解を得たのでしょう。恐れ入りました(笑)
Q.その他、高橋さんの中で仕事に対しての失敗や反省することなどありますか?
髙橋:まだ、会議などで自分から発言が出来ていないと感じます。他の参加者の方たちの発言をまとめて、ただスムーズに会議が進めばいいなぁと思ったり。。。でも、その会議が終わった後に、本当にあれで良かったのか?自分はどうしたかったのか?と反省してしまいます。
仲戸川:それは、私も反省しなくてはいけないですね。もう少し発言できる環境を整えなければいけないですね。ただ、高橋さんはちゃんと自分で考えて、自分の想いは持ってると思います。それがもう少し発言となり表に出せるといいですね。これからも期待しています!
課長のフォローもバッチリですね。
Q.今後、横浜若葉台でやってみたいことなどありますか?
髙橋:「高齢者向け住宅」や「車いす使用者向け住宅」を作りましたが、今後は「子育て世帯向け住宅」も作ってみたいと思います。いろんな世代が住みやすく暮らしやすい横浜若葉台にしたいですね。
ほかにも、DIYに憧れがあるので、団地内に自由に使える建材置き場やDIY体験ができる場所をつくってみたいです。
仲戸川:いろんな世代が集まる横浜若葉台にしたいですね。引き続き、髙橋さんをバックアップしていきますよ(笑)
Q.では、ここから仕事以外のお話をお聞きしますね。お互いの最初の印象はどうだったのでしょうか?
仲戸川:とにかく明るい髙橋さんです!いつでも笑顔ですね。入社2年目でそれまで髙橋さんを指導していた先輩が異動となり、この「住まい環境整備モデル事業」の全てを引き継ぎました。戸惑いもあったと思いますが、問題があっても自分で積極的に調べたり現場に行ったりして解決しています。お陰様でこの事業は今年5月で全て完了できました。この成果はすごいです!
先日、「車いす使用者向け賃貸住宅」のPRのため、報道機関やテレビカメラの前でも堂々と話をしているのを見て頼もしいなと(笑)その他にも仕事の合間に若葉台の開発の歴史を自ら調べて社内で勉強会の講師も行ったりと活躍しています!
tvk(テレビ神奈川)のニュース番組の取材対応する髙橋さん。堂々としています!
髙橋:最初は怖かったのですが(笑)一緒に仕事をしていくうちに、仲戸川課長も面白く明るい人だとわかりました。
日々多くの仕事を遂行していて、すごいなと思います。若葉台創生課は、新しい事業を考案し進めていく部署のため、仕事の進め方に悩むことがありますが、相談した際には一緒に考えてくださり、一丸となって仕事を進められています。
また、建築や都市計画などあらゆる知識が豊富で、普段から色んな分野のお話をしてくださるので、いつも勉強させていただいています。実は、植物・生物にも詳しいんですよ!
Q.そうなんですね!植物や動物は何か育てているのですか?
休日などは何をされているんですか?
仲戸川:家庭菜園とかウーパールーバー、メダカと犬を飼ってます!
あと、家のスロープをつくったり、日常的に家の不具合などあれば自分で直しちゃいますね。作ることは好きですね。あとは山登りとか。
髙橋:私は美術館巡りが好きです。見るだけではなく、絵を描くのも好きです。
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終始笑顔でお話をするお二人。時には冗談を言い合い。和やかなインタビューとなりました。
写真からもお二人の仲の良い関係が伝わると思います。
仕事のやりがいは?との質問に髙橋さんは「考えて設計したものが実現した時にはやりがいを感じます。」との回答にすかさず「私は、髙橋さんが、そう言ってくれることが、私のやりがいですよ!」と合いの手を入れる仲戸川課長。普段からコミュニケーションが十分とれて、信頼し合っている印象をうけました。
飲み会では昭和対平成の世代のギャップで盛り上がるとか。
世代は違いますが、横浜若葉台を盛り上げたいという想いは同じ。これからも「住みやすく暮らしやすい、多様な人が共存するノーマライゼーションのまちづくり」の実現のため、奮闘するお二人を見守っていきたいと思います。
●関連サイト
若い世代が活躍!2022年入社の職員が設計に携わった「車いす使用者向け賃貸住宅」の内覧会を実施しました(2024-04-25)
https://www.kanagawa-jk.or.jp/recruit/info/details.asp?id=66
2022年入社組!入社から2年。今、感じること。(2024-04-25)
https://www.kanagawa-jk.or.jp/recruit/introduction/details.asp?id=38
公社の賃貸:団地紹介~団地が一つの街に「横浜若葉台」
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/yokohama/1160.php
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