【入職1年目職員のレポート】Kosha33で中学生の企業訪問学習を実施しました
先日、八王子市立第四中学校の生徒8名をお迎えし、Kosha33シェアラウンジで企業訪問学習を実施しました。
私は今年度、総務部に配属された新入職員です。今回は、配属先の入職3年目の先輩職員が講師として、中学生の皆さんに公社の事業紹介や取り組みを説明する様子を見学しました。
1 「住宅供給公社」って知っている?
説明の冒頭に、「住宅供給公社を知っている人―?」と先輩職員が問いかけましたが、残念ながら手が上がることはありませんでした。
実は私も就職活動を始めるまで住宅供給公社について知りませんでした……。
今回の企業訪問学習では神奈川県住宅供給公社の歴史や果たしてきた役割、そして現在の取り組みを説明しました。
まずは当公社が行ってきた事業や団地の歴史を、時代背景を踏まえながら紹介しました。私は後方で説明を聞いていましたが、時代背景とあわせて説明を聞くことで、公社の取り組みがどのような社会的背景や目的のもとで進められてきたのか、またどのように変わってきたのかを一つの流れとして捉えることができました。私自身にとっても学びの多い時間となりました。

また、後半は神奈川県住宅供給公社の「フロール元住吉」(川崎市中原区)の取り組みについて紹介しました。「フロール元住吉」は1952年に竣工した「北加瀬第1・2団地」の建替事業として建設され、2020年にコミュニティ賃貸住宅として生まれ変わりました。
近年はライフスタイルの変化や価値観の多様化により、地域住民同士が顔を合わせる機会が減少し、コミュニティのつながりが希薄化しています。そこで「フロール元住吉」では、「自由だけど、ほど良い人付き合いがある」賃貸住宅をコンセプトに、近隣住民との緩やかなつながりが生まれる仕掛けを取り入れています。
例えば、誰もが気軽に利用できる第二のリビングのようなシェアラウンジや、スマートフォンから予約できる集会室を設け、多様なライフスタイルやテレワークにも対応しています。
また、「フロール元住吉」の大きな特徴の一つが有人管理「守人(もりびと)」の存在です。「顔の見える関係性づくり」を目指し、住環境整備に加えイベントの企画・運営などを通じて、入居者同士の交流を促す役割を担う「守人」が常駐しています。守人による入居者コミュニティの醸成は、多くの入居者から高い評価を受けており、物件の付加価値や居住満足度の向上にもつながっています。
さらに、1階には地域住民も利用できるカフェスペース「となりの」を設け、入居者同士や地域住民が自然と顔を合わせる機会を創出し、地域全体のコミュニティ形成を支える役割も担っています。
これらの取り組みは、多様な人々や地域との関わりを楽しめる仕組みづくりと、共同住宅が多様な立場の人々をつなぐ交流の拠点としての新たな可能性を示したことが評価され、同年にグッドデザイン賞を受賞しました。
動画(https://youtu.be/Ux5XWlpCz7A)も交えながら説明したところ、説明終了後に記入していただいたアンケートには、
「フロール元住吉に住んでみたいです」
「フロール元住吉で開催されるイベントについてもっと知りたいです」
「コミュニティの広げ方に興味があります」
といった感想をいただきました。
今回の企業訪問学習が、神奈川県住宅供給公社の事業や取り組みを知るとともに、自分たちの住まいや暮らしについて考えるきっかけになれば幸いです。


2 質問コーナー
最後は質疑応答の時間。生徒の皆さんからさまざまな質問が寄せられました。その一部をご紹介します。
- 民間の不動産デベロッパーと比べて、利益追求だけではなく「県民の福祉の増進」を掲げる御社だからできる、住まいの強みやこだわりは何ですか。
⇒神奈川県住宅供給公社は、県民の皆さまの暮らしを支えることを目的に、誰もが安心して暮らせる住まいづくりに取り組んでいます。その一例として、神奈川県住宅供給公社が管理している物件の中には、高齢者や車いすを利用される方が安心して暮らせるよう配慮された住戸があります。廊下への手すりの設置や、引き戸の採用や室内の段差解消など、利用される方の視点に立った工夫が施されています。こうした住まいづくりは、利益の追求だけでなく、「県民の福祉の増進」を掲げる公社ならではの強みであり、こだわりの一つだと感じています。
- 仕事をされるうえで、目標としていることは何ですか。
⇒職員が気持ちよく働ける環境をつくることが目標です。また、これから入社する方や新しく入社した方が安心して働けるよう、自身の経験を活かしながら、働きやすい環境づくりに貢献していきたいと試行錯誤しています。今は総務担当として、職員を支える立場ですが、今後は公社の住まいの提供に関わる業務も経験したいと考えています。
また、事前にいただいた質問には高齢者事業に関するものもありました。この質問については、あらかじめこの日講師役を務めた先輩が老人ホームの入居者募集を担当している同期の職員に相談し、その内容をもとに先輩が代わって回答しました。
- この仕事ならではの『やりがい』や『誇り』に思うことを教えてください。
⇒将来の暮らしや介護に不安を感じている方々が安心して生活できる住まいを見つけるお手伝いができることに大きなやりがいを感じています。お客様の人生の大切な場面に関わり、無事に入 居を迎えられたときには、大きな責任感とともに達成感を得られます。お客様やご家族から感謝の言葉をかけてもらった時にはこの仕事に携われてよかったと感じます。
関連WEBページ:採用サイト「人生の節目に伴走する仕事にやりがいを見つけるまで」(2026-03-09)

3 おわりに
就職活動中の私がそうであったように、これまで知らなかった仕事や企業の取り組みを知ることは、将来の選択肢を広げるきっかけになります。今回の企業訪問学習が、生徒の皆さんにとって将来について考える一助となれば嬉しく思います。
私自身も神奈川県住宅供給公社の歴史や役割について改めて学ぶなかで、一つ一つの事業には、その時代の社会課題やニーズに応える目的があることを改めて実感し、理解を深める貴重な機会となりました。特に印象に残ったのは、時代の変化に合わせながら、「住まいを通じて安心・安全で快適な暮らし」を支えるだけでなく、地域との新たなつながりやコミュニティづくりにも取り組む姿勢です。就職活動中に公社について調べた際にも、地域やそこに暮らす人々とのコミュニティ形成を大切にする姿勢に魅力を感じていましたが、今回の企業訪問学習を通して、その思いを改めて実感しました。
また、配属先の先輩職員が、中学生にも分かりやすく公社の歴史や取り組みを伝える姿も大変印象的でした。私も、公社への理解を深め、多くの方に「住み心地が良い」と感じていただける住まいづくりを支える一員として成長していきたいと思います。
