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MASANORI HITOTSUYA

一ツ谷 正範

2022-06-15

【動画あり】「団地・地域のコミュニティづくり」


暮らしをつくる、笑顔でつなく「みらいへのプロジェクト」リクルート動画  (https://youtu.be/xAioPwPhHvs)高齢者事業部 平成4年入社

Q1:神奈川県住宅供給公社を就職先として選んだ理由を教えてください。

生まれ育った神奈川県で住宅関係の仕事をしたかったので公社を選びました。入社して住宅事業部に配属。現場での実際の施工が設計図通りに進んでいるか監理する仕事で、バブル期でどんどん現場が動き大学で専攻した建築の知識をいかせる部署でした。4年間現場で学んだ後、高齢者住宅事業で商品計画(価格設定含む)・設計・運営までトータルで考え、これからの超高齢社会という社会課題に対応するための事業に関わりました。
時代背景の中、公社のあり方や存在意義が問われ、民営化を検討していた時(2011年頃)、これからの公社の存在意義として何かできることはないかと考え、団地やその周辺地域の少子高齢化が加速する中、新規事業としてサービス付き高齢者向け住宅とデイケア、訪問介護・看護・在宅医療などが入る複合施設の企画を担当し、2013年、相武台団地(相模原市南区)に「コンチェラート相武台」を事業化することができました。これが神奈川県住宅供給公社の団地再生事業の先駆けです。

コンチェラート相武台
コンチェラート相武台動画https://youtu.be/BGXp2uxQTg0

その後、相武台団地では団地内商店街の活性化を狙った「グリーンラウンジ・プロジェクト」を仕掛けました。このプロジェクトでは、商店街の店舗などを開きながら、地域の活動を一緒にしていただけるパートナーを募集して、活動していただいています。その皆さまとは、月に1回ミーティングをしながらいろいろなイベントなどの企画を立てています。例えば、にぎわい市やプチマルシェなどをやったりと、色々な活動をしています。
さらに、健康まちづくりに向けた多世代交流拠点「ユソーレ相武台」を事業化するとともに、コミュニティ活性化に向けて相模女子大学・相模女子大学短期大学部と連携協定を締結しました。住民・商店会・大学・行政・地域事業者の皆様と協働しながら、各種取り組みという点をつなぎ線にして、さらに面に展開し、持続可能な団地へと導いていけるよう努力しています。
 

Q2:「ユソーレ相武台」はどのような思いを込めて企画設計されたのですか。

団地商店街にあった銀行の支店が撤退することになり、その跡の区画をどのように活用すれば、「地域の魅力を創出できるか」、「少子高齢化による街の衰退を止められるか」、「高齢者が健康でいきいきと生活できる街になるか」、今までの経験や知識を総動員し、時代の流れを読みとりながら考えました。
人生100歳時代を迎える中、「ユソーレ相武台」は多世代交流・健康まちづくりを推進できる場として計画しました。また、併せて商店街全体を多世代が集う空間とするため、中央広場を芝生広場にリノベーションし「ユソーレ相武台」の内装には二宮団地で廃棄予定だったポストや引き戸、階段の照明、畳下の板材を再利用するなど団地の雰囲気や懐かしさを残し、また、「ユソーレ相武台」で行われるデイサービスや介護予防体操、ヨガなどを利用者以外の方や地域の子ども達が見たり感じたりすることで多世代が共存・交流できるよう、明るく開放的な空間をデザインしました。
子どもや高齢者の居場所をバラバラにつくるのではなく、地域のいろいろな世代が緩やかに繋がる接点を意図的につくり、これからの社会をみんなで支えるという雰囲気を醸成していくことが大切だと思います。

「ユソーレ相武台」は、デイサービスの他、Wi-Fi完備のカフェ、ワークショップ・キッズコーナー、そしてミスト岩盤浴も備えてます。

けやきがシンボルの広場、リノベーション前(左)リノベーション後(右)
 

Q3:今までの業務で印象的な出来事はどのような事ですか。

入社2年目、住宅事業部で工事監理を担当した物件にお客様が入居し、部屋に明かりが灯ったのを見た時です。それまではコンクリートの箱でしかないところに人が住み生活が始まります。家族団らんのシーンが浮かび深い感動を覚えました。
最近では、商店街や自治会、行政、大学と連携して、大きな地域課題に対してビジョンを共有し、一緒に各種取り組みを企画し、実現できた時は達成感がありますね。東京農業大学とは花の苗植えイベントを開催し、相模女子大学・相模女子大学短期大学部とは連携協定を結び学生が実際に団地に住みながら地域コミュニティづくりに参加していただいています。
(公社の大学連携 https://www.kanagawa-jk.or.jp/action/renkei.html
持続する街づくりにはハード面に手を入れることも大事ですが、それだけでは、人口減少・超少子高齢化などに起因する複層した大きな課題には太刀打ちできません。2019年に誕生した「ユソーレ相武台」を起爆剤に、みなさまのハブ役となり様々な企画を仕掛けていきたいです。例えば、広場の周りはあえて植栽を植えませんでした。それは、今後、住民・商店街の皆様とワークショップでウッドデッキや花を植えようとしているからです。コミュニティがしっかりすれば、団地の魅力をさらに打ち出すことが出来ると思います。
公社は「これからの社会・地域課題にチャレンジできます」と熱く語る一ツさん