ミドラボとは
神奈川県住宅供給公社と東京工芸大学は、2018年1月に厚木市緑ヶ丘エリアの活性化に向けた連携協定を締結し、「ミドラボ」という教育・研究プロジェクトを立ち上げました。大学が持つテクノロジーとアートの力を生かし、学生による建築・ランドスケープの設計提案や、健康で快適なウェルネス住宅の実証実験、マンガ・映像を用いた地域のメディア製作などを行っています。
森田芳朗(ミドラボ:東京工芸大学工学部教授)

プロモーションビデオ制作
今回は、ミドラボによる学部を超えた新しい試みとして、工学部と芸術学部が協力してプロモーションビデオの制作を2020年度から開始し、工学部の映像メディア研究室から3チームが参加して計3作品が完成しました。「工芸大生を対象とした、緑ヶ丘団地の学生入居促進」を共通のテーマに、3チームがそれぞれの視点で絵コンテから撮影、動画編集を行いました。





撮影:高橋菜生写真事務所
タイトル:緑ヶ丘団地のメリット 東京工芸大学へのアクセスが良い!
チーム名:チームKFC(藤縄 亮、康 瀚文、CHEN MINGJIE、井尻歌衣)
大学と緑ヶ丘団地の立地に着目して、通学がしやすいことを魅力として表現しつつ、一日の始まりから団地内でのご近所さんとのふれあいなど、日常風景も取り入れて、より緑ヶ丘団地の生活をイメージしやすいように仕上げています。チーム名はメンバーの名前のイニシャルを繋げたものです。
タイトル:東京工芸大学物語 アッコとミドリ
チーム名:映像メディア女子ず(村中 藍、堀内 紀香、横山 美月、福田 碧衣、井尻 歌衣、田中 宰(PN:電柱治))
緑ヶ丘団地で一人暮らしをする先輩のもとへ後輩が訪れ、自分らしい理想の部屋をちょっとしたアイデアでつくることが出来るという魅力を、実写とマンガを用いて表現しています。登場人物の先輩と後輩の声優は、参加学生の村中藍さんが一人二役で務めています。
担当教員コメント

工学部 工学科 兼 東京工芸大学生活協同組合 理事長
森山 剛 准教授
標題:生きがいや幸せを応援するような工学研究を盛り上げていきたい
私は、厚木市行政映像制作「厚映」を立ち上げて学生たちと10年近く取り組んできたこともあり、地域振興をとても大切に思っています。今回、建築の森田先生から、本学生協の理事長として何か協力してくれないかとお声がけ頂いてミドラボプロジェクトとの関わりがスタートしましたが、団地というライフスタイルに学生にもっと入って貰うには、学内外にもっと発信していかなければならないと思いました。そこで、プロモーションビデオの制作を提案しました。はじめは私自身で簡単な映像を作って内部に紹介するところから始め、今年度はいよいよ両学部の学生さんに参加して頂いてとてもユニークな作品たちが誕生しました。今後はミドラボの中で、私自身の研究テーマである生きがいや幸せを応援するような工学研究を盛り上げて発信していきたいです。

芸術学部 マンガ学科
細萱 敦 教授
標題:マンガ制作で培ったアイディア力でもっと団地を盛り上げたい
マンガ学科が厚木キャンパスにもあったころ、マンガを地域や学内に役立てようといろいろな企画を立ち上げました。特に工学部には面白い研究をしている学科があるぞ、ということでロボットがサッカーをする電子機械学科、厚木の河川の水質を調査する生命環境化学科などを取材しマンガにしました。したがって今回ミドラボのプロジェクトで団地を活性化するという企画には自然に合流しました。団地の魅力を高めるリノベなどに奇想天外なアイデアがお役に立てたかと思います。韓国からの留学生に子どもの頃の団地生活を思い出してもらったマンガでは、微妙に違う団地の成り立ちも比較でき興味深かったです。さらに人間の居住に関するユニークな研究をされている建築コースの先生方を取材しマンガで紹介することも、人と住まいの関わりを見出せて有意義なことと思います。
ミドラボイヤーブック<電子ブック>
ミドラボでは、活動を始めた1年目から、その1年間の活動をアーカイブとして残すため、「ミドラボイヤーブック」として冊子を製作しております。ミドラボの活動4年間の軌跡をひと通りご覧いただくことが出来ます。
※閲覧のみでご利用いただき、転載不可とさせて頂きます。ご了承下さい。
関連サイト
・皆様の声
「団地に住みながら研究、住民目線の改善提案につなげたい」森口拓生(緑ヶ丘団地:ミドラボ:東京工芸大学大学院工学研究科)
https://www.kosha33.com/kjk70th/voice/post-9.php「"もうひとつのキャンパス"が団地にできたら」 森田芳朗(ミドラボ:東京工芸大学工学部教授)
https://www.kosha33.com/kjk70th/voice/post-10.php・職員紹介
「母校とのコラボを実現、意思が尊重される職場」茶屋道 京佑
https://www.kanagawa-jk.or.jp/recruit/inoduction/details.asp?id=19